】国連教育科学文化機関(ユネスコ)は1日、ブラジルで開かれた世界遺産委員会で、冷戦期に米国が核実験を行ったマーシャル諸島のビキニ環礁について、世界遺産(文化遺産)への登録を決めたと発表した。
米国は1946年から58年にかけて、当時国連の信託統治領だった同諸島のビキニ環礁周辺で計67回の核実験を実施。54年3月の水爆実験では、公海上で操業していた遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員らが被ばくした。
ユネスコはビキニ環礁が「核兵器の威力を伝える上で極めて重要な証拠」と指摘。「平和な地上の楽園というイメージとは裏腹に、核時代の幕開けの象徴となった」としている。
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