2010/08/25

42人死亡、54人救出=黒竜江省の旅客機事故―中国

中国黒竜江省伊春市で24日夜、ハルビン発伊春行きの河南航空機VD8387便が着陸に失敗した事故で、25日未明までに乗客ら42人の死亡が確認され、残る54人が救出された。このうち7人が重傷。新華社電が伝えた。
 同機は着陸の際、滑走路から約2キロ離れた草地に激突し、機体が爆発、炎上した。乗客91人(うち児童5人)と乗員5人が搭乗していたが、一部の乗客らは衝撃で投げ出された。北京紙・京華時報は着陸前に機体が断裂したと伝えた。
 中国中央テレビによれば、一夜明けた現場では、機体はほぼ全焼して原形をとどめないほどで、残骸(ざんがい)や乗客の荷物が散乱していた。
 中国新聞社電によると、事故当時は霧が出て視界が悪かった。伊春空港は2008年に完成し、昨年供用を開始したばかり。山間部にあり、夜間の飛行条件が複雑だったという。
 同機はブラジルのエンブラエル社製のERJ190型ジェット機。全長36メートルで、108人の乗客が搭乗可能。同社は事故原因調査のため、専門家チームを現場に派遣した。
 張徳江副首相が交通運輸省や公安省などの関係者を率いて、現場で事故原因の調査と対応策などを指揮。民航東北地区管理局が事故原因の調査を始めた。現場ではブラックボックスが回収され、フライトレコーダー(飛行記録装置)などの分析を進める。
 遼寧省瀋陽市の日本総領事館によると、黒竜江省外事弁公室から事故機に外国人は搭乗していなかったとの連絡が入った。 

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