2010/09/26

押尾被告控訴検察断念…新証拠の提出困難か

保護責任者遺棄致死など4つの罪に問われた元俳優押尾学被告(32)の裁判員裁判で、保護責任者遺棄罪にとどめた上で懲役2年6月(求刑懲役6年)とした17日の東京地裁判決に対し、東京地検が控訴しない方向で検討を始めたことが25日、関係者への取材で分かった。

 控訴期限は10月1日。遺棄致死と合成麻薬MDMA譲渡の2つの罪について無罪を主張していた被告側は「事実認定に納得できない」と判決当日に控訴しており、取り下げなければ、裁判官のみの2審東京高裁で争うことになる。その場合は1審判決よりも重い刑にはならない。

 MDMAを一緒にのんで死亡した女性を被告が確実に救命できたかどうかが最大の争点だったが、遺棄致死罪成立の核となる放置(遺棄)と死亡との因果関係について、地検は控訴審で新証拠を示し立証するのは困難と判断したもようだ。

iPad人気に陰り 「値段高い」「今の端末で十分」

発売以来ブームを巻き起こした、米アップルの多機能携帯端末「iPad」。ノートパソコン部門で売り上げ上位を独占していたが、ここにきて首位から陥落、勢いが落ちてきたようだ。

 各種調査では、「価格が高い」「今持っている機器で十分」とiPad購入を敬遠する意見も出ている。パソコン(PC)の操作が複雑で使いこなせない人にこそiPad、との主張もあったが、主な利用者はPCを使いこなしている層だったことも分かってきた。

■最も人気のモデルも4位に後退

 家電・デジタル製品のランキングサイト「BCNランキング」で、2010年9月13日~19日のノートPCの順位に変動が見られた。前週まで首位だったiPad Wi-Fi16ギガモデルが4位に転落した。ほかのモデルも、Wi-Fi64ギガは11位、Wi-Fi+3G64ギガが17位と軒並みトップ10圏外だ。

 8月の月間ランキングでは、iPadが1~3位を独占。5月の発売以降「敵なし」だったが、人気にブレーキがかかってきたように思える。

 カカクコムが、同サイトの登録ユーザー1万850人に対して8月に実施したiPad購入状況調査では、所有率は15.1%に達したという。年代別に見ると、最も高いのは30代の17.1%で、20代、40代と続く。主力の購買層は「PC世代」のようだ。一方で60代は10%、20代は8.6%と、所有率の割合は落ちる。

 発売前後、タッチパネルで操作が楽なiPadは、PC操作になじまない高齢者や子どもにこそ便利に感じられると言われていた。実際に、生徒にiPadを配布した学校や、高齢者を対象とした「iPad講習」が話題に上がった。だが調査結果を見る限り、iPadの「使いやすさ」が、高齢者層や若年層にアピールして市場を開拓するまでには至っていないようだ。調査では50代、60代以上の所有者から、重さを不満に感じる意見も出た。

■アイフォーン4買ったら使わなくなった

 調査で「iPadを持っていない」と回答した人のうち、「購入の予定はない」が半数を上回る一方、購入の意思を示した割合は2割以下にとどまった。さらに、モバイル調査を手がけるネットエイジアがビジネスパーソンを対象に実施したアンケート調査でも、「iPad買わない」が7割近くを占めた。これを見ると、今後iPadの購買が飛躍的に伸びるとは考えにくそうだ。

 いずれの調査でも、理由として上がったのが「価格が高い」と「今持っている端末で十分」の2点。特に後者の理由としては、「アイフォーン(iPhone)」のようなスマートフォンを持っていると、わざわざiPadを買う必要性を感じない人もいる。iPad発売後の2010年6月には、「アイフォーン4」が発売された。ネットでは、

  「4買ってからpad使わなくなってしもた」
  「iPhone4買うまではけっこう使ってたけど、最近は使わなくなったから売っ払ってMacBookPro買った」

と、iPadを持て余す書き込みが見られる。両方を使いこなそうとして、外出時用にポータブルWi-Fiを購入したり、自宅を無線LAN環境にしたりと出費がかさむケースもある。高額を理由にiPadを買わない人にとっては、購入後さらにお金がかかると分かればますます、「アイフォーンだけで十分」と考えるに違いない。

 期待の電子書籍も、コンテンツがいまだに貧弱なままのiPad。新たな購買層に訴える材料が出ないままだと、バージョンアップを重ねるアイフォーンに「客」を取られて、結局「PC世代のおもちゃ」で終わってしまう皮肉な結果に陥る恐れもありそうだ。

【中国人船長釈放】石垣島民憤慨「漁に行けない」「怒りを通り越して気絶しそうだ」


中国漁船衝突事件で、処分保留となり釈放された●(=擔のつくり)其雄船長(41)は25日未明、入国管理局により国外退去の手続きが取られた後、中国側に引き渡された。船長は沖縄・石垣空港から中国政府が用意した小型ジェットのチャーター機で日本を出国。午前4時(日本時間同5時)ごろ、福建省福州市の空港に到着した。
 石垣空港での船長は、10人ほどの関係者に囲まれて、握手などを交わした。飛行機内に入る際には、両手を高々と明けてV字サインをした。
 金網越しに見守った石垣島の住民からは罵声(ばせい)が飛んだ。沖縄・与那国島にある与那国町漁業協同組合の中島勝治組合長(44)は、帰国する船長と日本政府の対応に「怒りを通り越して気絶しそうだ」と憤慨した。「中国側に拿捕(だほ)されるかもしれないと思うと、近くに漁に行けない」と切実な思いを口にした。

外交音痴??

中国の胡錦濤政権は、中国人船長の釈放を決めた日本に対して「謝罪と賠償」を求め、日本の拒否回答には同じ要求を繰り返した。
 執拗しつようなまでの外交圧力をかけてくる中国側には「菅政権にさらに揺さぶりをかければ、一層の譲歩を引き出せる」(外交筋)との読みがある。
 中国も、日本が「賠償と謝罪」に応じるとは見ていない。ただ、「領土問題は存在しない」としてきた日本が、「謝罪と賠償」を巡る協議に応じることがあれば、「領土問題」の存在を事実上認めさせることになり、それだけでも大きな外交得点となる。
 姜瑜きょうゆ・中国外務省副報道局長が25日夜発表した談話では、前原外相が尖閣沖で同様の事案が再発した場合に毅然きぜんと対応すると発言したことに対し、「釣魚島(尖閣諸島)は中国固有の領土だ。中国政府は今までと同様、主権と領土を断固防衛する」と強調してもいる。再び中国漁船を拿捕だほすることは認めないとの警告だ。
 胡政権は、一連の報復措置に菅政権が屈したと自信を強め、「報復措置継続というオプションも残している」(中国筋)という。
 一方、中国のインターネット掲示板は25日、船長の帰国を受けて、対日「勝利」をたたえ、一層の強硬な措置を求める声で沸騰した。政権を「反日世論」が後押ししている形だ。
 「船長は抗日英雄だ」などの声が相次ぎ、「謝罪と賠償」要求については、大多数が「全面的な支持」。「海軍を出動させよ」と求める者も少なくない。
 目立つのが「日本には経済制裁が一番有効」とする意見だ。日本製品の不買運動や訪日旅行の自粛などの呼びかけも続出し、「愛国行動として支持する」との声が広がる。今後、経済面での民衆レベルの反日行動が表面化する恐れがある。

後に高くつくようなことをしてしまいましたね。。。 涙

中国のインターネット掲示板は25日、中国人船長の帰国を受けて、対日「勝利」をたたえ、一層の強硬な措置を求める声で沸騰した。

 事件を巡って日本に「謝罪と賠償」を要求、より大きな外交成果を得ようとする胡錦濤政権を、「反日世論」が後押ししている。

 大手ポータルサイトでは、24日の船長釈放決定後、数千規模の書き込みが殺到、「日本投降。9月24日は21世紀の戦勝記念日だ」「船長は抗日英雄だ」などと「圧勝」に酔いしれた。

 「謝罪と賠償」要求については、大多数が「全面的な支持」だ。「胡錦濤国家主席は海軍を出動させ、日本を懲らしめるべきだ」などと、軍事行動を求める者も少なくない。

 レアアース(希土類)の輸出を事実上停止している措置に関しても、「日本には経済制裁が一番有効だ」などと賛同する意見が多い。日本製品の不買運動や訪日旅行の自粛などの呼びかけも続出し、「愛国行動として支持する」との声が広がる。今後、経済面での民衆レベルの反日行動が表面化する恐れがある。

 中国のネット人口は4億人以上。民主主義国家と違って「言論の自由」がない中国では、比較的自由な「ネット世論」が影響力を拡大、政権はその動向に細心の注意を払っている。対日政策で「弱腰」と見なされれば、共産党さえ匿名の群衆から袋だたきに遭う。

 政権には、ネットが過熱している状況では、日本に対して柔軟な姿勢は取りにくいという事情がある。

 もっとも、「日本に勝った」という凱歌(がいか)を上げるネット世論と、「菅政権から一層の譲歩を引き出せる」(外交筋)と読んで強硬姿勢を崩さない政権はいま、同じ方向を向いている。

2010/09/23

「今回は正直に話した」はずが… 押尾被告の明暗分けた「うそ」

元人気俳優に裁判員らが下した答えは実刑だった。合成麻薬MDMAを飲んで容体が急変した女性を放置し死亡させたとして、保護責任者遺棄致死など4つの罪に問われた押尾学被告(32)の東京地裁判決。「自分は女性を見殺しにしていない」。同罪の成否をめぐり検察、弁護側が激しいつばぜり合いを演じる中、押尾被告は身ぶりを加えながら裁判員らにアピールした。前回裁判での「うそ」も“自白”する背水の陣を敷いたが、その結果は厳しいものとなった。結論を分けたものとは何だったのか? ■「相当に疑問ある」「明らかな虚偽」… 判決は供述の信用性を否定

 「実刑ですか? 執行猶予ですか?」

 今月17日、判決言い渡しが終わった東京地裁の法廷で、押尾被告は弁護団に小さな声で尋ねた。

 「押尾被告が直ちに119番通報したとしても救命が確実だったとまではいえない」。東京地裁は保護責任者遺棄致死罪の成立は認めなかったものの、保護責任者遺棄罪を適用。女性へのMDMA譲渡などほかの3罪についても有罪とし、押尾被告に懲役2年6月の実刑を言い渡した。

 言い渡しの冒頭で山口裕之裁判長はゆっくりとした口調で実刑を告げた。しかし、弁護人によると、押尾被告は実刑判決と執行猶予付き判決のどちらを言い渡されているのか理解できないまま、判決の読み上げを聞いていたという。

 とはいえ、言い渡し中の押尾被告はじっと前を向いたまま、険しい表情を崩さなかった。


 「被告人は前回の裁判でも虚偽の供述をするなどしており、自己に有利な供述の信用性には相当に疑問があると言わざるをえない」

 「被告人は明らかな虚偽供述をしている」

 「被告人の供述は信用できない」


 押尾被告の公判での供述の信用性について、判決文が厳しい文言で次々と否定していったためだ。

 弁護人が実刑判決であることを伝えると、押尾被告は落胆の色を隠せない様子で、判決への不満をあらわにしたという。

 「自分は不利なことも含めて法廷で供述したのに、このように認定されて納得できない。控訴してほしい」

 弁護側は判決を不服として、即日控訴した。

 ■検察側vs弁護側 激しいつばぜり合い

 公判で最大の争点となったのは、押尾被告と一緒に東京・六本木ヒルズのマンションでMDMAを服用した後に死亡した飲食店従業員、田中香織さん=当時(30)=に、救命の余地があったかどうかだ。

 検察側は、「田中さんの死亡時刻は異変の約1時間後」とした上で、「異変直後に119番通報し、医療機関に搬送されていれば田中さんは助かった」と主張し、押尾被告に懲役6年を求刑していた。

 これに対し、弁護側は「異変が起きてから死亡するまでは数分程度で、救急車を呼んでも救命の可能性は低かった」と、保護責任者遺棄致死罪の成立を否定。また、「服用したMDMAは田中さんが持参したもの」として、押尾被告が田中さんにMDMAを譲渡したとする麻薬取締法違反(譲渡)罪についても無罪を主張し、執行猶予付きの刑を求めていた。

 ■分かれた専門家の意見 裁判員の判断は…

 検察、弁護側双方の立証の根幹となったのが、専門家の証言だ。この事件では当事者の1人である田中さんはすでに死亡し、経緯を知るのは押尾被告だけ。状況証拠を積み重ねるため、検察側は2人、弁護側は1人の救命救急医をそれぞれ証人として申請した。

 検察側証人として出廷した医師の1人は、田中さんが若いことや、心臓疾患がないことなどを挙げ「病院に運ばれる前に、心停止の一歩手前の状態になったとしても、9割方助けられたと思う」と説明。もう1人の医師も「救急隊員以上だったら、取り返しのつかない事態になるまでの時間稼ぎができる」と証言した。

 これに対し、弁護側証人の医師は、「田中さんのMDMA血中濃度は致死量をはるかに超えていた」と指摘。心停止する前に病院へ搬送された場合の救命可能性は30~40%だとした。

 専門家の意見も正反対に分かれる状況の中で、判決は各医師の意見を丁寧に検証。その結果、「被害者が錯乱状態に陥った後、被告が直ちに119番通報したとして、救命が確実であったことが合理的な疑いを入れない程度に立証されているとは言えない」として、保護責任者遺棄致死罪の成立を認めなかった。

 「素人だから、ある程度からは深く考えることはできない。聞いたことで判断するしかない」。判決後、男性裁判員の一人はこう漏らした。

 ■追及に「今回はすべて話します」

 専門家の意見に加え、結論を分けたとみられるもう一つの要素は、押尾被告の「うそ」だった。

 「田中さんを助けられず、悔やんでいます。ただ、私は見殺しにしていません」

 今月13日の被告人質問。押尾被告は身ぶり手ぶりを加えて事件前後の状況を裁判員らに必死に訴えた。

 「当日、田中さんから『新作の上物を持っていく』という電話があった」

 「『早く私のペースに追いついて』といわれ、錠剤を飲んだ」

 女性のような高い声を出し、田中さんとのやり取りを再現する場面もあった。

 これに対し、検察側が鋭く追及したのは、昨年10月に東京地裁で行われた前回裁判での供述との“ズレ”だ。押尾被告は、田中さんが死亡した昨年8月2日にMDMAを使用したとして麻薬取締法違反罪で懲役1年6月、執行猶予5年の有罪判決が確定している。

 まず、説明が食い違っているのは、違法薬物の使用経験についてだ。

 押尾被告は前回裁判の被告人質問で、田中さんが死亡した昨年8月2日以前にMDMAを使ったことがあるのは3回で、いずれも場所はアメリカだったと説明。その上で「今回以外に、日本でMDMAを使ったことはない。田中さんと一緒に使ったのは今回が初めて」と語っていた。

 しかし、今月の裁判では、「田中さんとは平成20年に知り合い、2回目に肉体関係を持ってから薬を使うようになった。肉体関係は5回ぐらいあった」と、前回裁判の説明を翻した。

 田中さんと事件当日に会った目的についても、前回裁判では、「会った理由は、何をするためというのではない」として、性行為目的だったとする検察側の筋書きを否定。これに対し、今回の裁判では「会ったら性行為をするつもりだった」と一転して性行為が目的だったことを前面に打ち出した。

 押尾被告は被告人質問でこうしたズレを検察側に指摘されると、「前回は(違法薬物使用を)隠したいということしか頭になかった」と、うそをついていたことを自ら認めた。一方で、「今回は何も隠さず、すべて話しています」と、真摯(しんし)に公判に取り組む姿勢も強調した。

 ただ、山口裁判長に「前回と今回では何が違うのか」「前回はうそをついたということか」と問われると、「やはり、うそは良くないと思ったので…」と答えるにとどまった。

 ■うそ認める効果は… 「不自然な印象与える」「情状訴えるチャンス」

 被告が法廷で、別の裁判での「うそ」を認めた場合、裁判員はどのような印象を受けるのだろうか。

 薬物問題に詳しい小森栄弁護士(東京弁護士会)は「押尾被告がうそを認めたことで、裁判員が『この人は女性の死亡の経緯についてもうそをついているんじゃないか』という印象を持った可能性もある。裁判への“慣れ”がないだけに、裁判員の方がそうした不自然さに敏感に反応するのではないか」と分析する。

 一方、傷害致死事件などの裁判員裁判を担当した経験のある藤田充宏弁護士(第2東京弁護士会)は、「裁判員は裁判官に比べ、法廷での被告の供述態度を重視する傾向にある。被告が真摯に反省している様子を法廷で示すことができれば、弁護側にとっては情状面で訴えるチャンスにもなる」と話す。

 押尾被告側は控訴審でも引き続き、1審と同様の主張を展開する方針という。1審で下された裁判員の判断が、プロの裁判官だけで審理される2審でどのように反映されるかにも注目が集まる。

日本向けレアアースを全面禁輸=中国、尖閣沖衝突問題で―米紙

米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は22日、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件に絡んで、中国政府がこのほど、日本向けのレアアース(希土類)の輸出を全面禁止したと報じた。訪米中の温家宝首相は21日、「日本が船長を釈放しない場合、さらなる行動を取る」と表明しており、禁輸が事実ならば、日本に強い圧力を掛けることが狙いとみられる。
 レアアースは、エコカーや携帯電話などの製造に欠かせない鉱物資源で、産出量が少ない上、中国が世界需要の9割以上を供給している。中国は最近、輸出を規制したり、加工品の形で付加価値を高めた輸出を奨励したりするなど、レアアースを戦略的に利用する姿勢を強めていた。
 同紙によると、中国の税関当局が日本向けの輸出を差し止めている。中国の通商当局者は、レアアースの貿易政策についてはコメントできないとしながら、「温首相の発言は、政府の基本的方針である」と述べた。
 また、レアアースの取引にかかわっている企業の幹部は、中国当局から「禁輸は9月いっぱい続き、中国漁船の船長が釈放されなかった場合、延長するかどうか検討する」と告げられたという。 

2010/09/19

衝突事件は「偶発的」=中国に冷静対応呼び掛け-前原外相

外相は19日のNHKの番組で、尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖で海上保安庁巡視船と中国漁船が衝突した事件について、「偶発的な事故」との見方を示すとともに、「日本の法律にのっとり粛々と対応する」と重ねて強調した。事件をめぐり日中関係が険悪化しているが、「冷静に中国側にも対応してもらいたい」と述べた。
 中国国内では、事件を受けた反日デモも発生しているが、外相は「散発的な抗議活動で、中国政府も抑制の努力をしてくれている」と指摘した。 
 事件の影響で、下旬の国連総会に合わせた日中首脳会談は見送られることになった。これに関し外相は、都内で記者団に対し、日中外相会談の調整も行っていないことを明らかにした。

2010/09/18

「掘削なら対抗措置」 中国ガス田機材搬入 前原外相が明言

東シナ海の日中国境線付近「春暁」(撮影・矢島康弘)【撮影日:2006年03月03日】

前原誠司外相は17日夜の記者会見で、日中両国が権益を主張している東シナ海のガス田「白樺(しらかば)」(中国名・春暁(しゅんぎょう))にある中国側の施設に、掘削用のドリルとみられる機材が搬入されていた問題について、「(掘削開始の)何らかの証拠が確認されたら、しかるべく措置をとっていくことになると思う」と述べた。
日本政府は平成17年7月、白樺に鉱業権を申請していた帝国石油に試掘権を付与しており、法律上は試掘できる状態にある。前原氏は試掘による対抗措置を示した格好で、中国が実際に試掘を始めれば、ガス田の共同開発に向けた条約締結交渉は暗礁に乗り上げることになりそうだ。

前原氏は機材搬入を日本政府が確認していることを明らかにした上で、掘削開始には至っていないとの認識を示した。機材の搬入は今週初め、付近の監視活動を行っていた自衛隊機が確認。政府は機材の内容の分析を急いでいる。

日本政府は中国側に対して複数にわたり、機材搬入の目的などを確認する申し入れを行った。中国側は「(施設の)修理のための作業を行っている」と説明したという。

中国側が先行開発する白樺は、平成20年6月に日本企業が出資することで合意。今年7月に開発に向けた条約締結交渉が始まったが、今月16日に予定されていた2回目の交渉は、沖縄・尖閣諸島付近で起きた海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突事件に反発する中国が一方的に延期した。今回の機材搬入も「衝突事件の対抗策ではないか」(政府関係者)とみられている。

2010/09/15

ガラスの仮面



舞台『紅天女』(くれないてんにょ)で主役を演じて大女優と謳われた月影千草も今は芸能界を引退し、横浜で静かな生活を送っていた。大都芸能の社長令息・速水真澄と演出家の小野寺一は『紅天女』の上演権を持つ月影から上演許可を得て、女優の姫川歌子主演で『紅天女』の上演を目論むが、月影は『紅天女』の主演は自分もしくは自分が育てた女優にしか演じることはできないと言い、彼らの申し出を拒絶する。そして、10年待って自分が育てた女優が大成しなければ上演権を譲ると言い放つのだった。
そんな矢先、月影は貧しい家庭で育った少女の北島マヤと出会う。マヤは一見何の取り柄もない平凡な少女だったが、一度見た芝居や映画のセリフや役者の動作を正確に記憶するという特技、本能的に役を理解し役に憑かれたかの如く演じるという底知れぬ才能があった。そんなマヤの資質を月影は見抜き、マヤもまた次第に演劇の面白さに目覚めていく。そして、演劇を本格的に勉強しようとマヤは劇団オンディーヌの入団試験を受けに行く。授業料の高さに入団をあきらめたマヤだったが、ふとしたことからパントマイムの試験を受けることになる。そこに居合わせた姫川歌子の娘・姫川亜弓はマヤの演技に衝撃を受ける。父は有名映画監督、母は大女優という両親の一粒種である亜弓は、美貌と才能と卓越した演技力で芸能界においてサラブレッドと謳われており、それまで脅威を感じる相手に出会ったことはなかった。
月影はやがて、後継者育成のために劇団つきかげを旗揚げし、女優を目指すために家出をしたマヤはそこの奨学生として、月影のもとで演劇の勉強をはじめる。やがて、劇団つきかげで頭角を現したマヤを亜弓はライバルとして認め、2人は互いに切磋琢磨しながら演技を磨いていく。
一方、速水と小野寺は『紅天女』の上演権を手に入れるべく、劇団つきかげを潰そうと画策する。しかし、どんな嫌がらせにもめげず、ひたむきに演劇に打ち込むマヤの姿に速水は次第に心魅かれていく。露骨な汚い手を使わないよう小野寺を牽制する一方で、速水はあしながおじさんのように匿名でマヤを支えるうちに、マヤもまだ見ぬ庇護者・紫のバラの人に対して感謝と親愛の情を募らせ、いつか会いたいと願うようになる。だが、その人が時に憎み、時にその優しさに触れて戸惑う相手、速水であるとは気付かない。
順調に経験を積むかに見えたマヤに大きな落とし穴が待っていた。母親の壮絶な死や芸能界の魔の手によってマヤはどん底に叩き落される。ショックと絶望で呆然自失となったマヤは演技をする場を失い、また演ずる事自体が出来なくなってしまう。だがその間、自分と知らせず陰ながら見守り続ける速水や、ライバルでありながらマヤの演技への情熱を信じて待つ亜弓の存在に励まされ、マヤは演技者としてさらに大きく成長していく。
様々な思いが交錯する中、月影はついに志を同じくする2人の少女・マヤと亜弓を紅天女の主演候補に認定する。


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マイクロソフト、初の2位=米検索シェア、ヤフー抜く―調査

米調査会社ニールセンが14日発表した8月の同国インターネット検索市場占有率(シェア)によると、マイクロソフト(MS)が前月比2%増の13.9%に上り、ヤフーを0.8ポイント上回って初めて2位に浮上した。首位はグーグルで65.1%。
 6割超の水準で安定推移するグーグルを追撃中のMSは昨年6月の新検索サイト「Bing(ビング)」開設以来、着実にシェアを拡大。逆にヤフーはこの1年で3ポイント近く減らすなど明暗が分かれた。 

モバイル無線LANルーターの登場で「無線LANブロードバンドルーター」と「データ通信カード」カテゴリの人気が上昇中


ここのところ、「モバイル無線LANルーター」と呼ばれる製品が注目を集めている。モバイル無線LANルーターとは、家庭などでインターネット接続に利用している無線LANルーターをモバイル環境でも使えるようにした小型のポータブルルーター製品のこと。内蔵バッテリーで駆動し、携帯電話の各キャリアが用意する3G回線や、WiMAXなどの無線WAN回線を使って、インターネットに接続する。従来のデータ通信カードと違って、パソコン以外の携帯ゲーム機や「iPad」などの携帯デバイスともワイヤレスで手軽に接続できる点が、最近特に人気を呼んでいる理由だ。
図1、図2は、価格.comの「無線LANブロードバンドルーター」カテゴリと「データ通信カード」カテゴリにおけるアクセス数の推移を「価格.comトレンドサーチ」で示したものだ(家庭・オフィス向けの据え置きタイプやノートパソコン向けのカードタイプ等も含む)。両カテゴリとも、2009年1月時点と比べてアクセス数が大幅に上昇しており、いずれも1.7倍程度のアクセス数増を記録していることがわかる。
【図1 「無線LANブロードバンドルーター」カテゴリのPV数推移】
【図1 「無線LANブロードバンドルーター」カテゴリのPV数推移】
【図2 「データ通信カード」カテゴリのPV数推移】
【図2 「データ通信カード」カテゴリのPV数推移】
また、図3は、「価格.comトレンドサーチ」を利用して、「無線LANブロードバンドルーター」と「データ通信カード」の両カテゴリに登録されている製品のうち、モバイル無線LANルーターとして分類できるものをピックアップし、そのアクセス数の合算を示したもの。この図を見ると、2009年11月以降に本格的な市場が立ち上がったモバイル無線LANルーターは、2010年5月に急激な伸びを見せ、6月29日には12万PVに迫るまで上昇している。この動きは、図1・図2で示した「無線LANブロードバンドルーター」カテゴリと「データ通信カード」カテゴリの人気上昇の動きと一致する部分が多く、モバイル無線LANルーターの人気が、両カテゴリの人気を底上げしている様子がうかがえる。
【図3 モバイル無線LANルーター製品のPV推移】
【図3 モバイル無線LANルーター製品のPV推移】

「iPad」の登場によって火が付いた「モバイル無線LANルーター」の人気

このモバイル無線LANルーターの急激な人気上昇の要因としては、この時期に発売されたアップルのタブレット端末「iPad」の存在が大きい。「iPad」はソフトバンクの3G回線とWi-Fiの双方に対応した「3G+Wi-Fiモデル」とWi-Fiのみに対応した「Wi-Fiモデル」の2種類がラインアップされているが、このうち、3G回線に対応しないWi-Fiモデルを購入するユーザーが、外出先でも手軽にインターネットを楽しめるようにと、このモバイル無線LANルーターに注目しだしたのが、人気の発端だ。iPadのWi-Fiモデルとモバイル無線LANルーターとを組み合わせることで、iPadの3Gモデルと同等の使い勝手が得られるだけでなく、より高速な通信速度でインターネットを使えるようになる(使用する回線やプロバイダによる)というメリットもある。このため、パソコンなどに詳しいユーザーの多くが、iPadを購入する際には価格の安いWi-Fiモデルを選び、それといっしょにモバイル無線LANルーターを購入するという行動に出た。これが、この時期に、モバイル無線LANルーターの人気が急上昇した大きな理由と言えるだろう。

一番人気は、多様な接続に対応する、バッファロー「Portable Wi-Fi DWR-PG」

モバイル無線LANルーターとひと口に言っても、さまざまな種類の製品が存在するが、その中で、どんな製品が注目を集めているだのだろうか。図4はモバイル無線LANルーターの主要製品のPV数推移を示したもの。これを見ると、前述のiPadの登場とほぼ時を同じくして発売されたバッファローの「Portable Wi-Fi DWR-PG」が、その他の製品を大きく引き離す人気を得ていることがわかる。
【図4 モバイル無線LANルーター主要製品のPV数推移】
【図4 モバイル無線LANルーター主要製品のPV数推移】
このバッファロー「Portable Wi-Fi DWR-PG」は、名刺サイズのボディながら、ドコモの3G回線、公衆無線LANスポット(Wi-Fi)、自宅の有線LANという3種類のインターネット回線に接続できるのが特徴の製品で、3種類の回線から最適なものを自動的に選択して接続してくれる機能も備えている。“1台3役”で使えるだけあって、「無線LANブロードバンド」カテゴリの売れ筋ランキングでも8位(2010年8月16日週)と人気が高い。図5のクチコミワードランキングでも、「接続」「設定」「使用」といったワードが上位にあり、購入したユーザーあるいは購入を前提としたユーザーによる具体的な使用に関する書き込みが多いのが特徴的。また、「ドコモ」「docomo」といったワードも上位にランクしており、一般に品質が高いと言われるドコモの3G回線を利用できることも、この製品の大きな人気の要因となっているようだ。
【図5 バッファロー「Portable Wi-Fi DWR-PG」のクチコミワードランキング】
【図5 バッファロー「Portable Wi-Fi DWR-PG」のクチコミワードランキング】
いっぽう、2009年10月から、この分野ではトップの人気を維持してきたイー・モバイルの「Pocket WiFi D25HW (にねんM)」のクチコミワードランキングでは、「利用停止」「混み」「混線」「キャンセル」など、やや印象の悪いキーワードが目立つ。8月16日週の頻出キーワードでは「解約」がトップとなっており、厳しい評価がなされているのがうかがえる。クチコミを見ても、都市部在住者などで受信感度に満足しているユーザーがいるいっぽうで、地方では受信感度がよくないというユーザーもおり、「解約したいものの、違約金が発生してしまうため、解約をしないでいる」との書き込みが見られた。こうしたネガティブな意見は、ドコモ回線を使ったバッファロー「Portable Wi-Fi DWR-PG」では見あたらず、回線品質によって、人気の差が大きくなってしまっていると言えるだろう。ちなみに、最近話題のWiMAX回線を使った製品に関しては、まださほどの盛り上がりを見せていない。
【図6 イー・モバイル「Pocket WiFi D25HW (にねんM)」のクチコミワードランキング】
【図6 イー・モバイル「Pocket WiFi D25HW (にねんM)」のクチコミワードランキング】

総論:iPadで人気に火の付いた「モバイル無線LANルーター」。タブレット型端末の普及が、人気を後押し

以上見てきたように、モバイル無線LANルーターは、今年5月末のiPad発売によって一気にその人気に火がついた。従来のパソコンよりも、むしろこうしたタブレット型端末や携帯ゲーム機などのデバイスと相性のいい製品と言っていいだろう。今後、iPad以外にも、各社からタブレット端末が発売されると見られており、ますます需要は高まっていくだろう。また、まだ普及がさほど進んでいないモバイルWiMAXも、現在基地局の増設が加速しているほか、NTTドコモが3G回線よりも高速なデータ通信であるLTEサービスを12月から開始するなど、モバイル無線LANルーターの普及拡大を後押しする材料は多い。こうした通信回線の環境改善や、相性のいい携帯デバイスの増加に合わせて、各メーカーから数多くのモバイル無線LANルーター製品が登場することが予想され、しばらくの間は、この人気が続くと見ていいだろう。

iPhone4、再び非推奨=障害対応不十分―米有力情報誌

米有力消費者情報誌コンシューマー・リポート(電子版)は13日、アップルの多機能型携帯電話機「iPhone(アイフォーン)4」の同国内の電波受信障害への対応が不十分だとして、今年7月に続き、購入を消費者に推奨しないとする声明を発表した。
 アップルは機器の持ち方によっては電波受信の強度が不足し通話が途切れるなどの苦情多発を受けて7月に、端末に装着して障害を防ぐ専用ケース配布を9月末までの予定で開始。ただ、今月10日には、「当初の懸念ほど受信問題は大きくなかった」として、10月以降は従来の複数のケースを1種に絞り、同社の専用窓口を通して申し込む方式に縮小すると発表していた。
 同誌はこの日の声明で、アップルの専用ケース無料配布の大幅縮小方針に対し、「救済策が購入者任せで容認できない」と批判、根本的な解決策を要請した。 

<ソニー>ウォークマン3シリーズ12機種発表

ソニーは15日、携帯音楽プレーヤー「ウォークマン」3シリーズ12機種を発売すると発表した。ウォークマンが自動的にお勧めの曲を選ぶ「おまかせチャンネル」や、本体で試聴できる新機能を付けた。10月9日以降順次発売する。また新シリーズのうち2シリーズでオリジナルモデルを展開し、9月下旬以降先行予約販売を始める。視聴機能について、レーベルゲートは10月9日、ウォークマン向けに「ちょい聴きmora」サービスを開始。利用者はアーティスト、ジャンル、人気ランキングなどに基づいた試聴曲1パック(10曲)を4種類までウォークマンに転送できる。利用にはアプリと登録が必要。

 すべての機種に、歌詞表示機能「歌詞ピタ」の楽しさをさらに広げる「カラオケモード」、気分や時間帯などに合わせて、ウォークマンが自動的にお勧めの楽曲を選曲する「おまかせチャンネル」、ウォークマン本体でいつでも手軽に試聴曲が楽しめる「ちょい聴きmora」機能など、音楽の楽しみを広げる機能を新たに搭載した。

  新発売の機種はAシリーズ「NW-A855」「NW-A856」「NW-A857」の3機種▽Sシリーズ「NW-S754」「NW-S755」「NW-S756」「NW-S754K」「NW-S755K」の5機種▽Eシリーズ「NW-E052」「NW-E053」「NW-E052K」「NW-E053K」4機種。

 Aシリーズは約7.2ミリのスリムな本体に、ソニーの高級ステレオアンプなどにも搭載しているフルデジタルアンプ「S-Master」をはじめとする高音質技術、2.8型ワイド有機ELディスプレイ、さらに最大64GBの大容量フラッシュメモリー内蔵など、高音質・高画質・大容量を凝縮したハイエンドモデル。従来からの「ブラック」「ホワイト」に加え、新色「ロゼピンク」を追加した。

 Sシリーズは、Aシリーズと同じく、周囲の騒音を約98.0%除去し、「電車・バス」「航空機」「室内」モードの中から環境に応じて選択可能な「デジタルノイズキャンセリング機能」を搭載。本体と統一されたデザインの専用スピーカーを付属した「NW-S750Kシリーズ」は、屋内外でより手軽に音楽を楽しめるという。

 Eシリーズはコンパクトなプレートタイプのボディに、1.4型高精細カラー液晶や独自の高音質技術を新たに搭載した。本体と統一されたデザインの専用スピーカー付属モデルを好みに応じて選択可能。専用スピーカーは直径わずか57ミリとコンパクトながら、最大出力500mWを実現し、スピーカー下部から音楽が広がる。

2010/09/14

セゾンアメックスゴールドカード











このほかにも、たくさん特典があります。。。
結構得ですね。


今までは、カードのデザインがイマイチでしたが
新しいカードは、かなりかっこいいです。。。

インテル、第2世代のCoreプロセッサー「Sandy Bridge」を公開

米インテル(Intel)は現地時間13日、現地で開催中のイベント「IDF Fall 2010」にて、第2世代のCoreプロセッサー「Sandy Bridge」(開発コード名)について、いくつかの機能を発表した。

 「Sandy Bridge」は32nmプロセスルールとなるプロセッサーで、内蔵のグラフィックス機能を強化。新たに「リング」と呼ばれる構造を採用し、これにより内蔵のグラフィックス・エンジンがキャッシュやメモリなどのリソースをプロセッサー・コアと共有。電力の効率を維持しながら、処理能力とグラフィックス性能の向上を図ることが可能だという。また、クロックアップ機能の「ターボ・ブースト・テクノロジー」も強化されるとしている。

 インテルでは、今回のビジュアル機能強化を新たに「Visibly Smart」と名づけて展開する見込み。ノートPCおよびデスクトップPC向けとして2010年後半に生産を開始し、2011年初めに搭載PCを発売予定とした。

 また、IDFでは、次世代のXeonプロセッサーを搭載したマシンのデモも行なわれた。次世代Xeonは1プロセッサーあたり8コアを搭載し、16スレッドの同時処理が可能。2011年後半の生産開始を予定している。
沖縄県・尖閣諸島付近で海上保安庁の巡視船と中国漁船が衝突した事件で、日本政府は13日、中国人船員14人を帰国させ、漁船も返還させることを明らかにした。同日午前、船員らは中国のチャーター機で帰国した。この事件で公務執行妨害容疑で逮捕された中国人船長は、検察の取り調べが続けられている。世界情勢に詳しい米国のブログ「cosmepic.com」では、この事件を取り上げ、現在の日中関係についていくつかの背景があると指摘している。
  中国のGDPが日本を上回り、経済大国のランキングが日本から中国に移行したが、この東アジアにおける二大経済大国は、ますます相互に依存する傾向にあると分析している。
  尖閣諸島は日本の領土となっているが、中国側は「釣魚島」と呼び、1971年から、本来は中国領であると主張していると説明。領有権をめぐる争いで、日中の排他的経済水域の境界線が定まらないと語っている。
  これまで日中両政府は、東シナ海のガス田共同開発に関して、協議を進めてきたが、船長逮捕に抗議する中国側の都合で、延期されているとし、中国のエネルギー使用が急速に拡大し、中国側が進めている天然ガス採掘が、日中中間線近くで行われており、日本側の天然ガスまで採掘されるおそれがあるとの見方を示している。
  さらに脅威となっているのが、急速に近代化した中国の軍事力であると指摘。筆者は、中国の海空軍ともに活動範囲が拡大していることに懸念している。日本の国防費が5%減少しているにもかかわらず、中国は過去10年で約4倍となっていて、日本の自衛隊員数は中国軍隊人数のわずか10分の1であると説明している。

51人乗り旅客機墜落、15人死亡 ベネズエラ


南米ベネズエラ東部のシウダグアヤナ近郊で13日、国営コンビアサ航空のATR42旅客機(乗客47人、乗員4人)が墜落した。交通・通信相がロイター通信に明らかにしたところによると、36人が生存して救出されたが、15人が死亡した。
 同機はカリブ海の観光地、ベネズエラ領マルガリータ島を離陸し、シウダグアヤナの国際空港に着陸する直前、空港から約10キロ離れた地点に墜落した。国営製鉄所の敷地内だったが、爆発は起きず、地上にいた製鉄所の従業員にも被害はなかった。日本人が乗っていたという情報はない。
 パイロットは管制塔に、「操縦不能」と緊急信号を発信していたという。

2010/09/10

調味料原材料、意図的に隠す=農水省が改善指示-ユウキ食品

農林水産省は10日、加工食品会社のユウキ食品(東京)が、製造委託を行い販売しているオイスターソースや甜麺醤(てんめんじゃん)などの調味料商品に関し、使用した原材料を意図的に隠していたことが分かったと発表した。同省は、日本農林規格(JAS)法に基づき、同社に改善を指示した。
 同省によると、不適切な表示は18商品に上り、最も販売期間が長い「オイスターソース145グラム」の場合、2008年1月からの約2年半で133万個を販売した。同社は、不適切表示の理由について「隠し味として使用した原材料は企業秘密のため表示しなかった」などと説明したという。

弘中惇一郎


医療被害と闘う弁護士としてクロロキン、クロマイ各薬害事件や六価クロム職業病事件など多くの薬害事件を担当したほか、マクリーン事件など、人権派弁護士としても活動する。一方でロス疑惑の銃撃事件で三浦和義の無罪や薬害エイズ事件における安部英の一審無罪を勝ち取っている。「カミソリ弘中」とも呼ばれる。
さいたま市立病院アラーム放置死亡事故裁判で原告側代理人を務め、2005年11月22日、一審で勝訴している。マスコミ相手の名誉毀損裁判も担当する。
障害者団体向け割引郵便制度悪用事件で虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた被告人・村木厚子(厚生省職員、元雇用均等・児童家庭局長)の弁護人を務め、大阪地裁に対し、大阪地検特捜部が立証しようとした被疑事実について、検事調書を証拠として採用させないよう検察側主張の矛盾を指摘。大阪地裁は、弘中の主張を容れ、検察側が提出していた調書のうち村木被告人に不利なすべての検事調書15通を採用しなかった

2010/09/07

深津絵里さん最優秀女優賞=海外映画祭



中国漁船が海保巡視船に衝突=尖閣付近海上、警告に逃走図る-けが人なし

海上保安庁に入った連絡によると、7日午前10時15分ごろ、尖閣諸島の久場島の北北西約12キロの日本の領海の東シナ海で、第11管区海上保安本部の巡視船「よなくに」(1349トン、全長約89メートル)が中国のトロール漁船「◆(門ガマエに虫)晋漁5179」と接触した。
 漁船は逃走し、約40分後には同島の北西約15キロの海上で、同本部の別の巡視船「みずき」(197トン、全長46メートル)と衝突した。けが人はいないという。
 漁船はさらに逃走を続けたが、同島の北西約27キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内で午後0時55分ごろ、みずきなどから海上保安官12人が乗船し停船させた。海保は漁業法違反(立ち入り検査忌避)の疑いで捜査している。
 同庁によると、よなくにが、久場島付近で操業していたトロール漁船を発見。領海外に退去するよう警告したが、漁船が網を上げ終えて逃走する際、漁船の左舷船首が、よなくにの左舷船尾に接触した。
 よなくには船体後尾の甲板上の手すり1本が折れた。漁船は逃走し、みずきなどが追跡。みずきが漁船の左舷前方約70メートルで停船命令を繰り返していたところ、漁船が急に左に旋回し、みずきの右舷と接触した。
 みずきの右舷中央が長さ約3メートル、高さ約1メートルにわたってへこんだ。また、右舷中央から後方にかけ手すり5、6本が曲がった。

「多剤耐性菌」愛知の病院でも7人院内感染

複数の抗生物質が効かない細菌「多剤耐性アシネトバクター」の院内感染問題で、愛知県三河地方の病院で昨年10月から今年4月にかけ、患者7人が院内感染していたことが6日わかった。

 うち2人が死亡したが、県によると、感染との因果関係はないという。

 県医務国保課によると、この病院は今年2月、「昨年10月以降で9人が感染した疑いがある」と地元の保健所に届け出た後、4月までにさらに6人の疑い例が報告された。このうち感染が確認された7人の例を詳しく調べた結果、一部が同一株と判明したという。

 この病院は、多剤耐性アシネトバクターの集団感染があった藤田保健衛生大病院(愛知県豊明市)との間で、転院など患者の行き来があったが、感染ルートなどは分かっていない。

2010/09/06

AppleのPingで早くも詐欺の手口が横行

米AppleのiTunesに新しく組み込まれた音楽ソーシャルネットワーキングサービス「Ping」に、早くもスパムや詐欺メッセージが氾濫しているという。セキュリティ企業の英Sophosが伝えた。

 Pingを組み込んだiTunes 10は9月1日に発表されたが、Sophos研究者のブログによれば、翌2日には既に、スパムや詐欺メッセージが殺到する状況になっていた。現時点で最も多いのは、アンケートに答えるとiPhoneがただでもらえると思い込ませ、リンクをクリックさせようとする手口だという。

 こうした手口はFacebookなどの大手SNSでも横行しているが、Pingはスパムや不正リンクを遮断するためのフィルタを実装していないため、不正をはたらく場として目をつけられているとSophos研究者は指摘する。

 Appleは2日の時点で、人気アーティストのページのスパム削除に乗り出したようだという。ただしまだ手作業で削除を行っている様子だとしている。

 Pingにも現時点で不快なメッセージの投稿を防ぐための初歩的なフィルタは組み込まれているとSophosは見る。これを拡張すれば詐欺メッセージや不正なリンクも遮断できるはずだが、それまでの間ユーザーは、Pingに投稿される内容には用心した方がいいと忠告している。

<2型糖尿病>日本人発症リスク1.2倍 遺伝子発見 東大

小太り程度でも日本人が欧米人に比べて2型糖尿病を発症しやすくなる遺伝子を、門脇孝・東京大教授(糖尿病学)の研究チームが発見した。この遺伝子に変異があると発症の危険性が1.2倍高くなるという。早期発見や予防薬開発に役立つと期待される。5日付の米科学誌ネイチャージェネティクス(電子版)に発表した。

 2型糖尿病は運動不足や食べ過ぎなど生活習慣が引き金となり、国内で約890万人いる患者全体の大半を占める。

 研究チームは、糖尿病患者約4500人と健康な人約3000人の遺伝子を解析し、糖尿病と関係のある二つの遺伝子を発見。このうち、「UBE2E2」と呼ばれる遺伝子では、遺伝子を構成する塩基配列が健康な人と異なると糖尿病の危険が1.2倍高くなると推定。日本人患者の15%がこのタイプと考えられるという。

 さらに、他国の遺伝子データを調べたところ、韓国や香港などでは同様の関係が認められたが、フランスやデンマークでは糖尿病と関連がなかった。

 東洋人は、欧米人のように明白な肥満でなくても発症する人が多い。また、血糖値を制御するインスリンの分泌量が欧米人の半分しかないことが知られており、今回の遺伝子はインスリンを分泌する細胞内で働いている。

 門脇教授は「東洋人が糖尿病になりやすい体質を持つ理由を、遺伝子で初めて説明する成果だ。今後、遺伝子が働く仕組みを解明し予防薬開発に貢献したい」と話す。