輸入車人気が急上昇中の韓国で、巨大自動車メーカー現代自動車に焦りが見え始めた。昨年は大雨が降ると車内浸水する“雨漏り”新車騒動などで品質への信頼を傷付けたが、韓国メディアによると、今度は別のリコールについて、ユーザーに適切に知らせていなかった失態まで発覚し、不興をかっている。最近、現代自は韓国市場を狙ったオリジナル車の投入を発表したが、牙城に迫った危機の裏返しにほかならない。
(略)
韓国で輸入車が幅をきかせてきた要因はいくつもある。米国や欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)による影響や外国為替のウォン高といった経済環境の変化はもちろんだが、見逃せないのは、現代自の相次ぐ失態だ。
リコールなのに、はがき届かず
朝鮮日報(電子版)は驚きの現代自の不手際を報じた。
2012年に小型車「アクセント」で、電気系統の不具合で衝突時に火災が発生する恐れがあった車のリコールを実施したが、対象車の所有者にはがきで通知していなかった。
昨年10月には急ブレーキ時のスリップを防ぐアンチロック・ブレーキ・システム(A)に腐食が見つかった大型セダン「ジェネシス」の一部について、リコールを行ったが、アクセントと同様にはがきの告知をしていなかった。
リコール対象車はあわせて約1万台。監査院が国土交通部などを対象に調べたところ、こうした不適切事例がみつかったという。
このうち今年3月現在でリコールで修理が行われた割合は、アクセントが24・7%(235台)、ジェネシス26・6%(2391台)といずれも3割に満たず、不具合を抱えたまま走り続けていた車は多かったとみられる。
「修理が行われていない車には深刻な影響が出ることも予想されている」。朝鮮日報はこう警告した。
日本の自動車メーカー関係者は、「ダイレクトメールやはがきで告知をしないなんてことはあり得ない。ホームページや報道発表を含めて、できる限りの広報を とるのは当たり前のこと」と話す。リコール後のユーザーへの周知手段について、具体的に国土交通省が定めているわけではないが、日本の自動車業界では常識レベルだ。
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韓国で輸入車が幅をきかせてきた要因はいくつもある。米国や欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)による影響や外国為替のウォン高といった経済環境の変化はもちろんだが、見逃せないのは、現代自の相次ぐ失態だ。
リコールなのに、はがき届かず
朝鮮日報(電子版)は驚きの現代自の不手際を報じた。
2012年に小型車「アクセント」で、電気系統の不具合で衝突時に火災が発生する恐れがあった車のリコールを実施したが、対象車の所有者にはがきで通知していなかった。
昨年10月には急ブレーキ時のスリップを防ぐアンチロック・ブレーキ・システム(A)に腐食が見つかった大型セダン「ジェネシス」の一部について、リコールを行ったが、アクセントと同様にはがきの告知をしていなかった。
リコール対象車はあわせて約1万台。監査院が国土交通部などを対象に調べたところ、こうした不適切事例がみつかったという。
このうち今年3月現在でリコールで修理が行われた割合は、アクセントが24・7%(235台)、ジェネシス26・6%(2391台)といずれも3割に満たず、不具合を抱えたまま走り続けていた車は多かったとみられる。
「修理が行われていない車には深刻な影響が出ることも予想されている」。朝鮮日報はこう警告した。
日本の自動車メーカー関係者は、「ダイレクトメールやはがきで告知をしないなんてことはあり得ない。ホームページや報道発表を含めて、できる限りの広報を とるのは当たり前のこと」と話す。リコール後のユーザーへの周知手段について、具体的に国土交通省が定めているわけではないが、日本の自動車業界では常識レベルだ。
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