＜架空サイト詐欺＞女性中心に１５億円被害か ６人逮捕

架空の出会い系サイトから勧誘メールを送り付け、会員になった女性から利用料をだまし取ったとして、大阪府警は１０日、サイト運営会社「ｏｖｅｒ」の実質経営者、上田弘之容疑者（４６）＝大阪市西区南堀江１＝ら男６人を詐欺の疑いで逮捕したと発表した。上田容疑者らは２００８年以降、複数の同種サイトを運営し、女性を中心に全国約１０００人から約１５億円を詐取した疑いがあるという。

　逮捕容疑は今年７～８月、運営サイト「ｓｉｔｅ」の会員になった宮城県の５０代女性に対し、「金を払えば男性会員とメールアドレスを交換できる」などとメールでうそを言い、十数回にわたって現金約３０万円をだまし取ったとしている。府警は全員の認否を明らかにしていない。

　捜査２課によると、上田容疑者らは大阪や東京で、会員を装う「サクラ」役のアルバイトの男女２０人を雇い、勧誘メールの送信や入会した女性らとの連絡を担わせていた。府警はアルバイトらから任意で事情を聴いている。

　府警は８～９日、上田容疑者らの運営拠点だった大阪市中央区の雑居ビルなど約４０カ所を捜索。パソコン２４台や個人のメールアドレスなどが載った大量の名簿を押収したという。