防災科学技術研究所は10日、千葉県の房総半島沖で今月に入り、プレートの境界がゆっくり滑る「スロー地震」を観測したと発表した。
関東地方では、「フィリピン海プレート」と呼ばれるプレートが日本列島の下に年間3センチの
速度で沈み込んでおり、陸側のプレートとの境界が滑ることによって巨大地震などが発生する。
「スロー地震」はこの境界が1週間かけて10センチほどずれ動く現象で、これ自体は地震波を出さないが、マグニチュード(M)4〜5程度の地震を伴うという特徴があるという。
房総半島沖で観測されるのはおよそ2年ぶりで、1月2日頃から滑り始め、すでに周辺でM4程度の地震が数回起きている。
同研究所は「スロー地震の滑りがしばらく続く可能性がある」と指摘し、今後も念のため注意が必要としている。
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