2013/07/13

【B787火災】出火原因究明始まる 再びバッテリーなら重大局面

ロンドンのヒースロー空港に駐機中のエチオピア航空ボーイング787型機が12日、火災を起こし、滑走路が一時閉鎖された。搭乗客はおらず、けが人は出なかった。英航空当局は同日、出火原因の究明を開始し、米運輸安全委員会(NTSB)も専門家を派遣、協力すると表明した。
 ロイター通信によると、欧州連合(EU)の欧州航空安全庁(EASA)報道官は同日、同型機を再び運航停止にするのは時期尚早で、調査を注視していくとの認識を示した。英BBC放送は垂直尾翼前方の機体上部の焦げた箇所の映像を放映。同型機で相次いだバッテリーの発火トラルと関係があるのかどうかが焦点となっている。
 エチオピア航空によると、同機は煙が検知されるまで8時間以上、同空港に駐機していた。
 「ドリームライナー」と呼ばれる新型の787型機は、バッテリーをめぐるトラブルが相次ぎ、米連邦航空局(FAA)が今年1月に運航停止を指示。4月下旬には、停止命令が解除された後、最初に運航を再開させた航空会社がエチオピア航空だった。
 英国の専門家らは、解決されたはずのバッテリーが再び問題だとなれば、米ボーイング社の信頼性が揺らぐことになりかねないと指摘しており、同社は重大な局面を迎えている。
 ボーイングは12日、「現地に人員がおり、原因の解明と対処に当たっている」とのコメントを発表した。
 火災は小規模だったが、ヒースロー空港の滑走路は約1時間半にわたって閉鎖され、空のダイヤに大幅な乱れが出た。

0 件のコメント:

コメントを投稿