2014/05/25

中国「自衛隊機が侵入」 異常接近で声明

中国国防省は25日、東シナ海上空で中国軍機が自衛隊機に異常接近した問題で「自衛隊機が中国の防空識別圏(ADIZ)に侵入し、中ロ合同軍事演習への偵察や妨害をした」と反論する声明を発表した。「自衛隊機が(事前に通告した)演習空域に侵入し、危険な行動をとった」とも批判した。中国軍機は、中国の防空識別圏に入った自衛隊機に緊急発進(スクランブル)で対応したという。
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 国防省は空中での偶発的な衝突を引き起こしかねないとして、日本側に「一切の偵察と妨害活動をやめる」よう求め、緊急に抗議したとした。
 中ロ両軍は20~26日に上海沖の東シナ海で軍事演習をしている。当初は沖縄県・尖閣諸島の北西海域での演習を検討したとされ、今回の演習がもともと日本をけん制する目的の濃いものだった。軍事演習の開会式に中ロ両首脳がそろって出席したことも中国軍の現場を勢いづけたとみられる。
 もっとも中国側は最近、経済分野を中心に対日姿勢を軟化させつつあった。中国外務省筋は「中国軍の行動は正当な権利だ」としつつ、「軍の現場が暴走し、日中関係の雰囲気を壊すことも懸念している」とした。

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