2012/06/04

エイサー、Windows 8搭載タブレットとUltrabookをCOMPUTEXで披露


台湾Acerは6月4日、「Windows 8」を搭載する新製品を披露した。脱着式の周辺機器が付属するタブレットやタッチスクリーンを搭載するUltrabookなど、同社はタブレットとノートPCの機能を融合した新たなハードウェア・デザインで、競合との差別化を模索している。
 新機種は、台湾のコンピュータ見本市「COMPUTEX Taipei 2012」の開催前日に行われたプレス・コンファレンスで披露された。同社幹部らは、タブレットとノートPCのデザインを改良した新たなフォーム・ファクタに取り組んでいると語った。
Iconia W510の実機
 2機種披露されたタブレットのうち、より小型の「Iconia W510」は、10.1インチのタッチスクリーンを搭載し、脱着式のキーボードが付属する。キーボード部分にはバッテリも備わっており、タブレットと接続して最大18時間使用可能。また、画面部分を裏返すことで、キーボードはタブレットを支えるスタンドとなる。
Iconia W700の縦置き
 次に「Iconia W700」は、11.6インチのフルHDタッチスクリーンを搭載し、脱着式の“クレイドル”が付属する。このクレイドルはスタンドとなり、端末を縦置きで70度、横置きで20度の角度に立てられる。W700には3つのUSBポートが備わっている。
 両タブレットに関する具体的な価格や仕様の詳細を明らかにされなかった。一方で、2製品ともIntel製マイクロプロセッサを搭載し、W700に関しては、Intelの新型Core製品ラインであるIvy Bridgeを採用することは分かっている。4日のプレゼンテーションで示されたスライドによると、W510の価格帯は599~799ドル、W700は799~999ドルとなっている。
 Acerはさらに同日、Ultrabook製品2機種を披露した。いずれも「Aspire S7」シリーズにラインアップされ、タッチスクリーンを搭載する。11.6インチ・モデルのバッテリ持続時間は最大9時間、13.3インチ・モデルは12時間となっている。13.3インチ・モデルはディスプレイを180度開くことができる。両機種ともIntel製チップを搭載。
Aspire S7の13.3インチ・モデルの実機
 Acerのスライドによると、Ultrabook製品2機種の価格帯は、999~1,799ドルとなっている。
 Acerの最高経営責任者(CEO)であるJ.T.ワン(J.T. Wang)氏は、同日の製品発表会の後、同社は“正しい方向”に向かっていると話した。予測不可能な経済状況やAppleのiPadといった競合製品の影響もあり、PCの売上げが減速するなか、Acerの市場シェアは2011年に世界第4位に下落した。
Aspire S7の11.6インチ・モデル
 同社とそのほかのPCベンダーは現在、Microsoftの次期OS、Windows 8の登場によりPC業界が勢いを取り戻すことを期待している。「Windows 8は画期的であり、エンド・ユーザーに恩恵をもたらすだろう」とワン氏は語る。
 Microsoft、Intelをはじめ、ASUSTeK Computerなど多くのPCベンダーが、2012年のCOMPUTEXの開催中、Windows 8を搭載するタブレットやUltrabookの様々な新製品を披露する見通しである。
台湾のコンピュータ見本市「COMPUTEX Taipei 2012」の開催前日に行われたプレス・コンファレンス

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