NTTドコモなど4社が販売する携帯電話の間で提供されている「番号持ち運び制度(MNP)」に10月1日からPHSが加わる。携帯電話の認識番号「090」「080」とPHSの認識番号「070」の相互利用が可能になり、同じ電話番号をどちら側でも使えるようになった。
PHSサービスを提供するワイモバイルは、携帯電話事業者のイー・アクセスがPHS事業者のウィルコムを合併して、今年7月に社名変更した。
同社は10月1日に、PHSから自社のスマートフォンに乗り換える場合、端末価格を0円にするほか、MNP手数用3000円を無料にするキャンペーンを実施する。
携帯電話とPHS間の契約者の変動については、米アップルの人気スマホ「iPhone(アイフォーン)6」「同6プラス」への乗り換え増の可能性もある。同社ではキャンペーンによって「他社に行くより自社で乗り換えていただきたい」と話しており、効果に期待している。
PHSは1995年10月に全国サービスが始まり、ピーク時の97年9月には契約数が3社で706万8000件に達したが、携帯電話の機能向上で減少。2社が撤退し、2004年2月には288万9900件まで落ち込んだ。しかし、携帯電話事業者に先駆けて定額通話料金を導入するなど割安な利用料金を武器に契約数がじわじわ増加。今年3月には554万6300件まで挽回した。
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