スマートフォン(高機能携帯電話)の代表格が、米アップル社のiPhone(アイフォーン)と、Android(アンドロイド)搭載端末です。両者の競争は激化していますが、どちらが優位なのでしょうか。
両者の違いは、単純に言えばOSの差です。iPhone に搭載される「iOS」は、アップル社製パソコン用OSの携帯版。マルチタッチパネルや加速度センサーなどを採用し、斬新な操作感でブームを巻き起こしました。「App Store」から自由にアプリ(ソフト)を入手できますが、ダウンロード数は、7月初めに150億本を突破しました。
一方の「アンドロイド」は、米グーグル社が開発したもので、誰にでも無償で提供されています。そのため、端末メーカーがこぞって採用しました。
この構図、かつてパソコンの世界で、米マイクロソフト社とアップル社がOSの開発・販売競争を繰り広げていたのとよく似ています。
この時もアップル社は自社製OS+ハードウエアにこだわり、世界的なシェアではウィンドウズ陣営の後塵を拝しました。パソコンの世界ではウィンドウズの牙城を切り崩せなかったアップル社が、スマートフォン市場でも同様の手法にこだわっているのが興味深いですね。
iOSが先行し、アンドロイド搭載端末が追う構図ですが、国内シェアでは、2010年度、アンドロイド搭載端末の出荷台数が、初めてiPhoneを超えました(57.4%対37.8%)。
では、最後に勝つのはどちらか。iPhone独特のデザイン、操作感、アプリの豊富さはいまだ優勢ですが、日本国内ではソフトバンク独占なので、キャリアーを乗り換えなければならない人もいるでしょう。
一方、アンドロイド搭載端末は、主要3キャリアーが提供しているので、機種やサービスの比較ができるのがメリットです。
デジタル・ネットの世界は、「誰でも使っている方に流れる」のが基本。数の優位が絶対的と考えると、今後はアンドロイド搭載端末の優勢が続きそうです。
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